父が開催したランチショーで、僭越ながら親子デュエットをさせて頂きました。
今回一緒に歌わせて頂いたのは北島三郎さんと北山たけしさんの「路遥か」という曲。
会場には600人程のお客様。ステージ上の私は緊張で表情は硬直、決して上手ではない私の歌唱に、優しい雰囲気と眼差しで耳と時間をお貸し頂いたゲストの皆さまには申し訳ない気持ちと感謝でいっぱいになりました。
『上手く歌えたか？』と問われたら「残念ながら“いいえ”です」と答えますが、
『感謝と心を込めて歌えたか？』と問われたら「はい」と答えられます。
今回は久しぶり(数年ぶり)の九州への帰郷でした。
両親の離婚により、父とは14歳までしか一緒に暮らさず、父の生歌声を聴くのは幼少期以来でした。
「歌の大会で優勝したよ」という連絡は、たまに聞いており、親の手前味噌ながら“ 父は凄い人 ”と思っておりました。
ただ今回、父のショーを目の前で拝見して最も印象に残った事は、
“ こんなに沢山の方々に囲まれて、慕われて、応援されて、愛されて、父は幸せだな ”という気持ち。
感激し、同時にとても感謝しました。
周りの方々は、私が父の息子という、ただそれだけの事で、何者でもない私にも親切に丁寧に接してくださり、ただただ身に余る思い。
とてもありがたい体験と思い出になった秋の日でした。
